百の治療より一つの予防を

 

多くの日本人は、薬というものは出来るだけ飲まない方が良い、と考えています。

症状を抑えるだけの西洋薬のイメージがあるからでしょう。

薬なしで元気なのが、人に自慢出来る健康というものだ、と考えがちです。

 

でも漢方薬は、西洋薬にはない『補う』という作用を持った物があり、これを「補剤」といいます。

補剤は、いうなれば自分の弱い所を補う、ウイークポイントを強化するものですから、必要なら続けて飲んだ方が良いのです。

 

またいらないものが溜まりがちな人は、それを排除して風通しの良い体(気の巡りの良い体)でいなくてはなりません。

 

足りないところは「補い」、過ぎたる部分は「瀉す」、そうやって巡りの良い体にします。

 

これが、いうなれば「体のメンテナンス」になるのです。

特に加齢とともに、どんなに元気そうに見える人でも、必ず弱りが出てくるものだかです。

そして病気は必ず自分の弱い場所(ウイークポイント)に出て来ます。

 

道具を長持ちさせる為には、日頃のメンテナンスが大事、油をさしたり、磨いたり・・・痛みかけている所をいち早く把握して補強し、負荷をかけないようにして大事に使えば長持ちします。

人間の体もそれと同じで、メンテナンスはしておいた方がよいのです。

それが出来るのが、漢方薬なのです。

 

・・・・百の治療より、一つの予防を・・・・

 

病気になって慌てるより、日頃からの体のメンテナンスをお勧めします。